Q:パルクールを始めたのはいつ頃からか。印象に残ってるエピソードなどはありますか?
A:そやね。パルクール自体は、イギリスに引っ越してきたときに、偶然日本人に出会って、彼がパルクールをしてたのがきっかけかなー。夏休みの間ちょっとづつ遊びでやっていたら、ハマった感じやね(笑)
彼に出会わなかったら、パルクールをしてなかったと思う。
Q:差し支えなければ、住んでる場所・現在までの生い立ちなどを教えてください。
A:えーと。生まれは札幌市、1歳の時に兵庫の明石市に引っ越して、3歳の頃から、アメリカのワシントンDCに九年住んでた感じ。大体、十二歳ごろにイギリスのニューカッスル・アポン・タインって所に引っ越して、今でもそこに住んでる感じかな(笑)
そこは、イギリスの上の方なんだけど、最初はアメリカと違って発音に訛りがあって....
聞き取りずらかったのを覚えてる。
Q:好きな靴のブランド、意識している服装などありますか?
A:自分は、ファッションセンスがそんなに無いから、大体いつも、オーバーサイズの服と黒のジーパンを合わせて履いてるかなー。最近は、カーゴパンツを履いたりもしているど、まだまだ実験中やな。
靴は正直なんでもええんやけど、バンズのスリッポンがめっちゃ気に入っててん。
便利だから...(笑)
Q:好きなトレーサーは居ますか?また、影響を受けたビデオなどはありますか?
A:最初の頃は、友達が大阪のNARUさんの映像を見せてくれて、そこから、色々な日本のアンダーな層を探しっていった感じやな。その他にも、PashaやShade、GUPとかもめっちゃ好きやった!
A:みんなが、Youtubeに動画を出さなくなってから、インスピレーションを求めて、FESNとかEvisen みたいな日本のスケートビデオにハマって、自分に凄く影響を与えてくれたかな。
Q:スタイルへのこだわりなどはありますか?
A:動きから入ると、2015辺りから足が弱くなってきて、怪我が増え始めた理由から、身体を傷めないような動きを模索するようになったかな。怪我して凄く落ち込んでた時期もあったんだけど、
その経験が今のスタイルにも直結してて、自然に身体に配慮した動きを模索するのが凄く楽しくなったね(笑)
動画に関しては、自分がパルクールを続けたいと思った動画が、動きだけではなく、全体の雰囲気やバイブスが凄く良く伝わった動画だったから、そうゆうのを意識して動画で表現するようにしてる。
もっと技術的な一面でいうと、魚眼レンズで撮影するようにしてるかな。
魚眼レンズやと、もっと多様性のある表現が出来るし、普通に見える動きも、凄くカッコよく見せれるからね。
Q:最後の質問です。パルクールに対する哲学、美学などはありますか?
A:これは、さっきの話にも繋がる事で、みんながYoutubeに動画を出さなくなって、刺激を求めてスケートビデオを観た時に、ネット上のパルクールシーンの薄さを凄く感じたんだよね。
パルクールには、スケートボードや他のストリートカルチャーにもあるように、多面性があるのが魅力だと自分は考えているけど、今はインスタグラムでみんなショート動画ばかりを投稿して、
とりあえず映えれば良い。とか凄い事してれば良いとか。
本当は、ただ動いているのを見せるだけでは、知れない一面もあるから、それが凄く勿体ないなと思っている。自分は日本人としても生きてないし、幼少期からアメリカで育ってても、ストレンジャーな感覚があって、それは今住んでいるイギリスでも同じで凄く悩んでたんだよね。
パルクールの世界は、人種やナショナリズムとかの括りが無い、ボーダーレスな世界だから自分に凄くしっくりきたし、それが自分の治癒力にもなったんだ。
だから、その「ボーダーレスな文化」を生かした、自分なりの表現をパルクールでしたいと思ってるかな(笑)
パルクールのカルチャー的側面をもっと意識した動画を作っていきたいね。
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Interviewee/Yamato Kikuchi
Writer/Sai
https://www.instagram.com/ymtokk/?hl=ja
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