孤高の哲学者「NOSUKE」

Q:パルクールを始めたのはいつ頃からか。きっかけとかありますか?

NOSUKE:ウォールランとか14歳の頃にしてて、それで怪我して辞めたたんだけど、ちゃんと始めたのは十六歳ぐらいかな。 きっかけはフリーランニングっていうワードを知って、それで検索かけて動画を見て始めた感じ。

 ほんとうに幼稚園の頃から何かを上るのが好きで、色々な人たちに怒られてたから、自分が咎められてた事ができる世界に惹かれたんだと思う。

Q:動く時に拘っている服装、お気に入りの靴などありますか?

NOSUKE:基本自分が憧れたものに近い服装をするようにしてる。 ダボダボのスウェットとか、たまにサルエルとか。 スウェットは紐を絶対出すようにしてるのと、タオルを腰から下げるのとかも気持ちいいよね。 靴は怪我の影響でたび靴しか履けないんだけど、元々、薄い靴に拘ってた気がする。

着地の練習やレールの感覚をつかめ易いんだよね。

Q:影響を受けたトレーサー、または他業界の人物は居ますか?

NOSUKE:めちゃくちゃ居るけど、始めたきっかけでもある「Shade」かな。

あとは、「MASA Suzuki」さんと、フランスの「Simon Nogueira」

人間はこんな感じかな。

人間じゃなかったら、猫!猫の背中の動きとかめっちゃ真似してた(笑)

動く生物はぜんぶ動きのインスピレーションになると思う。 あとは、音とか。

少し話がずれるけど、着地によって聞こえる音の種類によって体の乗せ方を理解したり、足音の違いで様々な動きをイメージできるのが楽しい。 味覚とかと似てて、その感覚が気持ちよかったりする。


Q:パルクールを始めて感じるようになったこと。

NOSUKE:一人だとやる気の障壁があるけど、仲間に出会って、メンタル的な面で強気になれるのを知ったね。そこから、なんで一人だと障壁があるのか考えるきっかけになったんだ。

 いまだに答えはでてないんだけどね…(笑)

Q:パルクールに対する美学、思想はありますか?

NOSUKE:うーーーん。なんだろうな。特にこれってのは無いけど、動画を作ろうとしたときに意識するモノはあるかな。 色々なものを踏んだり、振り回したり、自分の衝動の赴くままにするようにはしてる。

 結局自分に完璧に正直になるのって、難しいとおもんだけど、出来る限り自分が持ったエゴのまま何かを作りたいんだ。 瞬間的な動機、例えば、「ここから飛んでみたい」とか「コンクリートに自分の足跡を残したいとか」だとか、そうゆう自分の動機を大事にしてる。とりあえず全身で何かを踏んでたいね。

 本当に現実の世界を生きていると、人の感覚ってのを受け入れることって少なくなるんじゃないかな。冷静になっちゃうというか。 だから、衝動を大事に形にしておきたい。



6/30 

interviewee/NOSUKE

interviewer・writer/Sai




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